ドゥラーク ― 遊び方・ルール・攻略のコツ

攻める人が札を 1 枚出し、守る人がそれより強い札を重ねて受ける。受けられなければ場の札をまとめて引き取る。これをくり返して、山札がなくなったあと最後まで手札が残った 1 人が負け。ドゥラークは、ロシアをはじめ東欧や中央アジアで最も広く遊ばれているトランプゲームです。名前はロシア語で「おばかさん」。勝者を決めるのではなく、負けを 1 人に押しつけ合うところが独特で、2 人でも 4 人でも、手札の読み合いと切り札の使いどころが勝負を分けます。このページのドゥラークは、書斎の緑のカードテーブルを舞台に、CPU と対戦する・離れた友達とオンラインで対戦する、の 2 つの遊び方ができます。

このゲームでできること

画面の見方

場所 説明
場(中央) 攻撃札と、その上に少しずらして重ねた防御札。最大 6 組が横に並びます
自分の手札(下) 扇形に並んだ札。出せる札は明るく、出せない札は暗く表示されます
相手(上・左右) 裏向きの札束と枚数、名前、「攻撃」「防御」「上がり」の印
山札(左) 残り枚数と、山札の下から少しはみ出した表向きの切り札
捨て札(右) 受けきった(ビトになった)札の束。枚数だけ見えます
ボタン 「ビト」(投げ入れを終える)、「取る」(受けずに引き取る)、「パス」(押しつける札を足さない)。自分の番にだけ出ます

基本のルール

  1. 準備: 36 枚(6・7・8・9・10・J・Q・K・A の 4 マーク)を使い、各自 6 枚ずつ配ります。山札の底の 1 枚を表向きにして、そのマークが切り札になります。切り札はどのマークの札にも勝ちます。札の強さは 6 が最も弱く、A が最も強い順です。
  2. 最初の攻撃者: 切り札のうち最も小さい札を持っている人が最初に攻撃します。守るのはその次の席の人です。
  3. 攻撃: 攻撃する人は手札から好きな札を 1 枚出します。
  4. 防御: 守る人は、出された札に勝つ札を上に重ねます。受けられない、または受けたくないときは「取る」を選びます。
  5. 投げ入れ: 場に出ている札(攻撃札でも防御札でも)と同じ数字の札は、守る人以外の誰でも追加で攻撃できます。守る人はそれも受けなければなりません。1 回の攻防で攻撃札は 6 枚まで(対局の最初の攻防だけ 5 枚)。守る人の手札の枚数も上限になります。
  6. ビト: 守る人がすべて受けきり、誰も投げ入れなければ攻防は終わり。場の札はすべて捨て札になり、守った人が次の攻撃者になります。
  7. 取る: 守る人が「取る」を選ぶと、攻撃側は場と同じ数字の札を上限まで押しつけられます。そのあと守る人は場の札をすべて手札に加えます。取った人は次の攻撃をできず、その次の席の人が攻撃者になります。
  8. 補充: 攻防が終わるたびに、手札が 6 枚未満の人は山札から 6 枚になるまで引きます。順番は攻撃した人、ほかの人、守った人の順。表向きの切り札は山札の最後の 1 枚として引かれます。
  9. 上がりと負け: 山札がなくなったあと、手札がなくなった人は上がり(対局から抜けます)。最後まで手札が残った 1 人がドゥラーク(負け)です。最後の攻防で攻める人と守る人が同時に手札 0 になったら引き分けです。

受けられる札の早見表

出された札 受けられる札
切り札でない札 同じマークでより強い札、または切り札(どれでも)
切り札 より強い切り札だけ

たとえば切り札が♦のとき、♠7 は♠8〜♠A のどれか、または♦の札なら何でも受けられます。♦9 を出されたら♦10〜♦A でしか受けられません。切り札でない札を切り札でない別のマークで受けることはできません。

攻防の流れ(例)

切り札が♦、3 人対局で、あなたが守る番だとします。

  1. 左の人が♠7 で攻撃。あなたは♠10 で受けます。
  2. 場に 7 と 10 があるので、右の人が♥10 を投げ入れます。あなたは♥Q で受けます。
  3. 場の数字は 7・10・Q。左の人が♣Q を投げ入れ、あなたの手札に♣の強い札も切り札もなければ「取る」です。
  4. 「取る」を選ぶと、攻撃側は 7・10・Q の札をまだ持っていれば押しつけられます(上限はあなたの手札の枚数まで)。あなたは場の札をすべて引き取り、次の攻撃は右の人からです。

受けきれば攻撃権が自分に回ってきます。引き取れば手札が増え、次の攻撃も飛ばされます。この差が大きいので、「取る」は損に見えますが、強い切り札を温存して取るのが正解のこともあります。

操作

PC: 手札の札をクリックすると場に出ます(攻撃・投げ入れ・防御とも同じ)。「ビト」「取る」「パス」は右のボタンをクリックします。

スマートフォン: PC と同じです。札をタップして出し、ボタンをタップします。

出せない札は暗く表示され、押しても反応しません。防御のときは、受けられる札だけが明るくなります。

攻略のコツ

1. 弱い札から出し、切り札は温存する

攻撃に使う札は 6〜9 の弱い札から。強い札や切り札は、防御で受けきるため、終盤で主導権を握るために取っておきます。序盤に切り札を使って受けるのは、その 1 回は守れても、あとで同じ札がなくて取らされる原因になります。

2. 同じ数字をそろえて投げ入れる

攻撃側の強さは「投げ入れ」で決まります。同じ数字の札を 2〜3 枚持っていれば、1 枚目を受けられても次々に足せるので、守る人は手札を消耗するか取るかを迫られます。手札に同じ数字が 2 枚あるときは、その数字で攻撃を始めるのが基本です。

3. 序盤は「取る」を恐れない

山札がある間は、取っても次の攻防で 6 枚に補充されないだけで、取った札そのものが手札になります。弱い札 1 枚を守るために価値の高い切り札を使うくらいなら、序盤は取った方が得なことが多いです。逆に山札がなくなってからの「取る」は、そのまま負けに直結します。

4. 捨て札と取られた札を数える

ビトになった札は二度と出てきません。相手が取った札は相手の手札にあります。切り札が何枚見えたか、A や K がどれだけ捨てられたかを数えておくと、「このマークで攻めれば受けられない」「この切り札はもう残っていない」といった読みができます。CPU も同じ情報(見えた札だけ)で考えています。

5. 終盤は枚数を数える

山札がなくなったら、手札の枚数がそのまま勝ち負けです。自分の攻撃で相手に取らせられるか、受けきられて逆に攻められるかを、手札の枚数と切り札の数で見積もります。相手が 1 枚なら、受けられない札を出せば勝ちが決まります。

6. おまかせレベルで腕試し

CPU は札の価値(切り札と強い札を高く)と手札の枚数、相手に押しつけられる札を評価して手を選びます。高いレベルは、見えていない札を何通りも配り直して攻防の先まで読みます。「おまかせ」で始めると、勝てば上がり負けると下がるので、いつもちょうどいい相手と遊べます。レベル 10 に 2 人対局で勝ち越せれば、かなりの腕前です。

オンライン対戦の遊び方

  1. タイトル画面で「オンライン対戦」を選び、プレイヤー名(3〜12 文字)を決めます。
  2. 「部屋を作る」で、人数(2〜4 人)と 1 手の制限時間(30 秒・60 秒)を選びます。プライベートにすると合言葉で友達だけを招けます(制限時間なしも選べます)。
  3. 部屋の作成者が「ゲームスタート」を押すと始まります。空いている席には CPU が入るので、1 人でも、3 人でも始められます。
  4. 自分の番に制限時間を過ぎると、CPU が代わりに札を出します。
  5. 途中で退室した人の席は CPU が引き継ぎ、残った人で最後まで遊べます。対局中に入室した人は、次の対局から参加できます。結果画面の「ルームへ戻る」で同じ相手と続けて遊べます(次の対局は、前の対局で負けた人の次の席から攻撃します)。

ドゥラークの豆知識

ドゥラークは 18 世紀ごろからロシアで遊ばれてきたと言われ、今でも旧ソ連の国々では「トランプといえばドゥラーク」というほど日常的な遊びです。36 枚の札を使うのは、ロシアで古くから 6 以上の札だけのデッキが一般的だったためで、このゲームの切り札や補充の順番も本場の形をそのまま採用しています。地方や家庭によってルールの細部は違い、守る人以外の誰でも投げ入れられる形を「ポドキドノイ(投げ入れ)ドゥラーク」と呼びます。ほかにも、出された札と同じ数字の札を出して隣に受け渡せる「ペレヴォドノイ(受け渡し)」などの変種があります。このページでは最も広く遊ばれているポドキドノイを採用しました。日本ではまだなじみの薄いゲームですが、ルールは「出された札より強い札を重ねる」だけ。まずは CPU 1 人のレベル 3 あたりから始めてみてください。