チェス ― 遊び方・ルール・上達のコツ

相手のキングを追いつめて、逃げ場をなくしたら勝ち。チェスは世界でいちばん広く遊ばれているボードゲームで、ルールの骨組みは将棋とよく似ています。違うのは、取った駒を使えないこと、駒ごとの動きが少し違うこと、そして「動けなくなったら引き分け」という独特の決まりがあること。このページのチェスは、駒を選ぶと動けるマスが光るので、駒の動きを覚えたばかりの人でも迷わずに指せます。舞台は暖炉のある夜の書斎。マホガニーの机に置かれた木の駒を動かして、落ち着いた一局をどうぞ。

このゲームでできること

画面の見方

場所 説明
盤 8×8のマス。縁に a〜h と 1〜8 の座標があり、棋譜はこの座標で書かれます
手番の表示 「あなたの番」「CPUの番」などの表示と手数。CPUが考えている間は「考え中」と出ます
取った駒 盤の横(スマートフォンは上下)に、お互いが取った駒が並びます。「+2」などは駒の損得の目安です
最終手 直前に動いた駒の元のマスと行き先が金色に光ります
チェック 自分のキングが攻撃されると「チェック」と表示され、キングのマスが赤くなります
ボタン 「待った」「中断」「棋譜」「投了」。右上の「?」でルール説明が開きます

基本のルール

  1. 白と黒に分かれ、交互に駒を1つ動かします。白が先手です。
  2. 相手の駒があるマスに動くと、その駒を取れます。取った駒は盤から取り除かれ、将棋と違って使うことはできません。
  3. 相手のキングが攻撃されている状態をチェックといいます。チェックされた側は、必ずそれを解消する手を指さなければなりません。キングを取られる手は指せないので、このゲームでは最初から選べないようになっています。
  4. チェックから逃げられない状態がチェックメイトで、された側の負けです。
  5. いつでも投了できます。

駒の動き

駒 動き
キング 全方向に1マス。いちばん大事な駒です
クイーン 縦・横・斜めに何マスでも。いちばん強い駒です
ルーク 縦・横に何マスでも
ビショップ 斜めに何マスでも。最初の2つは、それぞれ白いマスだけ・黒いマスだけを動きます
ナイト 縦2マス+横1マス(または横2マス+縦1マス)のL字に跳びます。間に駒があっても飛び越せる唯一の駒です
ポーン 前に1マス。最初の1回だけ2マス進めます。駒を取るときだけ斜め前に1マス動きます。後ろには戻れません

駒の価値の目安は、ポーン1・ナイト3・ビショップ3・ルーク5・クイーン9です。画面の「+2」などの損得は、この数字で計算しています。

特別なルール

引き分けになる場合

将棋と違って、チェスには引き分けがよくあります。このゲームでは、次の4つを自動で判定します。

操作

PC: 駒をクリックして、行き先のマスをクリックします。駒をドラッグして動かすこともできます。プロモーションのときは、変える駒を選ぶダイアログが出ます。

スマートフォン: 駒をタップして、行き先をタップします。ドラッグでも動かせます。

上達のコツ

1. 序盤は「中央・展開・キャスリング」

最初の数手は、ポーンを中央(e4・d4)に出し、ナイトとビショップを前に出して(展開)、キャスリングでキングを隅に避難させます。この3つをすませるだけで、序盤の失敗はほとんどなくなります。クイーンを早く出しすぎると、相手の小さな駒に追い回されて手損になります。

2. 指す前に「取られないか」を確認する

初心者の負けの多くは、駒をタダで取られることから始まります。動かす前に、行き先のマスが相手の駒に攻撃されていないかを見る習慣をつけましょう。特に、相手のナイトは離れた場所からL字に跳んでくるので見落としやすい駒です。迷ったら「待った」でやり直して、何が起きたかを確かめるのも上達の近道です。

3. 駒の損得を数える

取り合いになったら、ポーン1・ナイト3・ビショップ3・ルーク5・クイーン9で計算します。「ナイトでルークを取れるが、そのあとクイーンを取り返される」なら、5を得て9を失うので損です。画面の「+2」などの表示は、この合計の差です。

4. 終盤はキングを使い、ポーンを昇格させる

駒が減ってきたら、キングは隠れる駒ではなく戦う駒になります。中央に出して相手のポーンを狙い、自分のポーンを最後の段まで送り届けてクイーンにするのが終盤の基本です。ルークとキングだけでも相手のキングを端に追いつめればチェックメイトできます。

5. 大差で勝っているときはステイルメイトに注意

相手がキングだけになったら、いちばん注意するのは「相手を動けなくしてしまう」ことです。チェックメイトの前に、相手のキングに1マスは逃げ場を残しつつ追いつめましょう。クイーンでキングの「ナイトの跳び先」の位置に居座ると、相手は動けるのに近づけない形になり、自分のキングをゆっくり寄せられます。

6. ハンデと「おまかせ」を活用する

まだ勝てないうちは、ハンデでCPUのクイーンを取り除いた状態から始めると、駒の損得や詰みの形を覚えやすくなります。レベルは「おまかせ」にしておけば、勝ち負けに合わせて自動で調整されます。

オンライン対戦の遊び方

  1. タイトル画面で「オンライン対戦」を選び、プレイヤー名(3〜12文字)を決めます。
  2. 「部屋を作る」で、1手の制限時間(30秒・60秒)とハンデを選びます。ハンデは部屋を作った人の駒を減らします。時間切れになると負けです。
  3. 友達と遊ぶなら「プライベート」にして合言葉を決め、相手に伝えます。プライベートルームでは制限時間なしも選べます。
  4. 相手が入室したら対戦開始です。白と黒は抽選で決まり、再戦すると入れ替わります。
  5. 投了すると相手に通知され、自分はタイトルに戻ります。

チェスの豆知識

チェスの起源は6世紀ごろのインドのゲーム「チャトランガ」で、ペルシアを経てヨーロッパに伝わり、15世紀ごろに今のルールになりました。将棋も同じ祖先から東に伝わって生まれたといわれ、「キングと玉」「ルークと飛車」「ビショップと角」のように対応する駒があります。「チェック」はペルシア語の「シャー(王)」が語源で、チェックメイトは「王が倒れた」という意味の言葉からきています。今のような駒の形は19世紀にイギリスで定められた「スタントン型」が標準で、このゲームの駒もその様式をもとにしています。